ひっぽのひげ文庫 vol.35「まるいちきゅうのまるいちにち」

函館市神山にある【えほんカフェひっぽ】。店主の中川裕司さん(通称 ひげさん)がおすすめの絵本を紹介してくれます。子どもだけでなく、大人にも響く絵本の数々をお楽しみください。
『ひげのつぶやき』では、父であり、教員経験のあるひげさんが見つめる子育てや日常のアレコレを綴ってくれます。これが心に沁みるんです~。どうぞご覧ください。

読者の皆様、こんにちは。
年度末の三月となり、何かとお忙しい日々なのではないでしょうか。ひどい大雪があり、ひな人形を片付けて、進級に向けての準備、卒園やら異動やらはありましたか?それでも家事が減ることはないのですよね。でも、忙しい中だからこそ、しっかりお子さんと向き合って過ごすことが大切になりますね。

さて、今月の絵本です。

「まるいちきゅうのまるいちにち」
編・安野光雅
出版:1986年 定価:本体1,800円+税
童話屋


旅の絵本」の安野光雅さんが世界8か国8人の絵本作家とともに創り上げた30年以上も前の絵本です。
お話は、ある年のイギリス・ロンドンの1月1日0時から始まります。
その同時刻、アメリカ・シカゴでは12月31日18時、日本は1月1日9時、日付変更線上の架空の無人島は1月1日12時です。
ページをめくると3時間後、ロンドンは3時ブラジルはちょうど新年オーストラリアは1日13時、それぞれの国の子どもたちの平和な様子が時間を追って描かれてゆきます。
アメリカから「はらぺこあおむし」のエリック・カールさん、イギリスは「ゆきだるま」のレイモンド・ブリックスさん、日本は「こんとあき」の林明子さんなどなど、すごいメンバーが集まっています。
ウクライナでもガザ地区でもアフガンでも、世界各地で戦禍が絶えない中で、子どもたちの平和と安全を守る願いがこの絵本に込められていると思うのです。世界に平和を!!

8人の絵本作家さんが共同で作られた絵本だなんて素敵ですね。
それぞれの国の時間軸での子どもたちの物語が描かれていて楽しそう♪でも同じ地球に生きているんだと、親子で平和について温かい心でそっと触れる事ができそうです。

 

 

 

先日、野球の大谷選手の結婚が報じられまして世界中に「おめでとう!」があふれました。あれだけの好青年ですからねぇ~、おめでとうございます!
相手の方は誰なのか気になるところですが「普通の日本人です」とのこと。きっと、芸能人やアナウンサー、外国人ではないという意味で「普通」を使ったのでしょうが、世の中に「普通の人」なんていないのですよ。
私たちは周囲と同じで普通であることを横目で確かめ、安心しがちです。それが行き過ぎると、考え方も生き方も話すことも違っているはずなのに、自分が正しい正義だとばかりに批判にまわってしまうのです。金子みすゞさんの「みんなちがって みんないい」という一節は、誰もが知っているはずなのに、妙に今日的な命題に思えます。
普通を気にせず、違いを許しあえる世の中にしたいもんです。


3月、我が家は娘が卒園、春からは新1年生になり兄妹どちらも朝2人でいってきますと家を出るのかと思うと…嬉しくてたまりません!子どもの成長万歳!です!
可愛い赤ちゃん期もたまに恋しくなりますが、成長して一丁前になっていく姿が愛くるしく思える今日この頃です。

さて、今回のつぶやき「普通」について。
日本人は特にこの”普通”にこだわりやすいですよね。近頃は”多様性を認め合う”という考え方が増えている気がしますが、私は思うのです。「人のことはいいから自分のことをまずちゃんとしよう」と。
自分にとっての普通をしっかり過ごすことで、「きっとあの人なりの考えがあるんだな」とか、「もしかしたら私の知らない事実があるのかも」と、相手の普通について相手の立場になって考え想像することができるようになると思っています。
だから我が子たちが人のことをとやかく言うときは決まって「じゃあ自分はどうなんだろうって考えてみた?」と質問するようにしています。
そうすると、相手を責めたり批判する気持ちが少し弱くなる気がします。
十人十色、みんなちがってみんないい、ですね♪

ままっち!編集部 Tammy

えほんカフェひっぽ
住所 
函館市神山3丁目64-2
TEL 
0138-87-2691
営業時間 
11:00~18:00
定休日 毎週火、水曜日
HP http://hakodate-ehoncafe-hippo.com/